亀岡八幡大神の旗(かめおかはちまんだいじんのはた)


▲亀岡八幡大神の旗
写真の旗には「亀岡八幡太神」と書かれていて、「神」という文字は中国で秦(しん)以前に使われていたという篆書体(てんしょたい)で書かれています。
意味は「太神」を「大神」と置き換えると亀岡八幡宮の神を敬うとなります。
亀岡八幡宮とは仙台城跡の北西にある神社のことです。

また旗の「乳(ち)」という竿を通すための小さな輪の部分には姫路革(ひめじがわ)を黒漆で固め、表面に金箔を貼ったものが使用されています。
旗の長さは約3メートル70センチあります。

亀岡八幡宮は文治5年(1189年)に伊達氏の第一世朝宗(ともむね)が高子岡城(たかこがおかじょう)を伊達郡(現福島県伊達市)に築いた時に始まります。
その時に鎌倉の鶴岡八幡宮の神の分身をこの場所に移しまつりましたが、亀の霊が出現したため亀岡八幡宮と称しました。

伊達家は終始崇敬が篤かったため代々居所を替える毎に場所を移し、五回もの移動をします。
その後、天和(てんな)3年(1683年)四代藩主綱村(つなむら)が現在の仙台市青葉区川内に亀岡八幡宮を造営しました。

昭和20年(1945年)に戦災で焼けて石鳥居だけになっていましたが、昭和40年(1965年)に再建され現在に至ります。